あさから37度

 昨日の悪寒がそのままやってきた感じ。
 つらー、とふらふらしながら大戦略をはじめては止め、はじめては止め。結局やり続けたのは日本統一マップで陣営は福岡。当初の敵は広島、大阪。札幌・仙台・千葉・東京・名古屋。東京が早々に千葉に制圧されて。広島を強襲、大阪攻略はしくじって空挺を二個とブラックホークを一個無意味に失う。互いに自衛隊装備。最も自分は自衛隊を軸にいろいろくっつけたユーザー生産タイプなので高機動車に襲い掛かるストライクイーグルとかコブラを迎撃するツングースかとか。紀伊半島に四国からホバークラフトで特殊部隊を上陸させたり。きっとこれが、最期の夏。名古屋勢は京都まで来ていて。MLRSの釣瓶打ち。
 裏では報道2001の話をボーっと読みつつ。韓流に爆食か。北朝鮮に対する経済封鎖がABCD包囲陣とは意味がまるで違うのは確かだけれども、ハルノートイラク安保理決議案は同じようなものだと思ってかまわへんのやろうな、と。

 アメリカ軍の征くところ、必ずレイプと虐殺があって。アメリカ軍は弱き者の救済者であって。
 でも彼らは、圧制の元にあったドイツ人や日本人を救ってくれることはありませんでした。滅ぼそうとはしたけど。少なくとも日本人は。

 大きな物語に体を委ねるのは楽しいのです。手元にある細々とした事を忘れさせてくれますから。でも、この細々とした事こそが生きると言うことで。細々とした事をこなして行くと言う事こそが生活と言うことで。
 ヲタがアニメにはまるのも、おじさんが馬で大穴を当てたのを忘れられずに馬券を買い続けるのも、主婦がドル箱に囲まれたあの日が忘れられなくてパチンコを打ち続けるのも。それもこれも、構造は変わんない。ヲタは同人誌でアパートの床を抜き、おじさんは馬でさよなら、主婦はサラ金の返済のために売春に走る。それを見てた娘も小遣い欲しさに援交を。いや、それもこれもステロタイプであって実際回りに見たこたねーのですが。いや、中公新書の雪崩で死に掛けた御仁ならひとり知ってますが。そういう意味で、『日本人はひどいことをしたんだ、新聞にそう書いてあったから間違いない。』と叫ぶ韓国人を私らは笑えない。ピンと来ない方は呉善花さんの著作読んできてください。

 大儀のために死にたいと思うのは構わないのです。それはそれで正しいことだと思いますから。ただ、その大儀ってのはいったいどこにあるのか?大儀なんてものは、もう遠に失われて久しいものだと思うのです。大儀なんてものは、ない。大儀と言うものは体制があってはじめて成り立ちうるもので、体制と言うものはその集団が共通して有する意識と言うもので。そしてそれは、国家と言うものが若ければ若いほど存在しえるものなのでしょう。社会が成熟し、価値観が多様化すれば大儀……つまり全員が正しいと思えるものなんてものは消滅してしまうのです。だって、正しさなんてもんは相対的なものであって絶対的なものではないのですから。

 日本も、韓国も。中国もまだ50歳です。
 日本と言う国はシステムとしての時間系から考えれば明らかに老衰期にあるのでしょう。待っているのは死です。ただしそれは、国家としての死なんてものは、現代においては存在し得ませんね。国家の死と言うものは、外部からの侵攻を受け占領されるか、腐り落ちかけた国家をその構成員、しかも従来はその体制内部に存在し得なかった何かが如何こうするかしかない訳なのですが、共産革命も失敗、その結果若者の無力化に成功したわが国ではカルトがポツポツと発生する以外、あとは『傘が無い』世界に成らざるをえんのでしょう。


 いや、今は幸せで恵まれていると感じられるのですよ。この先が見えない、見たくないだけで。
 この先にあるのは、暗闇ですから。フリーターへの課税強化、特別減税の撤廃、年金の支払額削減に徴収額増大化。今から我々は先人らのツケを払うのです。
 日本人が中国を攻めた。韓国を併合した。反省しろ、謝罪しろ。えぇ。私らは反省もしますし謝罪もしましょう。ただ、それらはお互いに爺さん婆さんの世代がやったことです。いや、もうその彼らも浄土に行ってしまった頃です。それでも反省もしますし、謝罪もしますよ。ただ、そこに実感が伴えないのも正直なところで。
 日本の経済発展は朝鮮戦争や中国が戦時賠償を放棄したおかげですか。はぁ。そうなのかもしれませんが、朝鮮戦争終了時には未曾有の不況が日本を襲いました。それを乗り越えて発展したのは日本の力じゃありませんかね?日中の戦時賠償が云々されたのは平和条約締結後でしょうから70年代ですよね?その頃にゃあすでにある程度の経済力を付けていたんではないかと。対数期の成長はその前段階に蓄えていた力を発展させたものです。その時に投入されたファクターなんぞものの数ではありません。
 金をよこせと言うならそういえばいい。かっこつけるな。そもそも、払う金なんかこっちには無いんですがね。


 東南アジアの子供たちは、目が輝いているそうです。彼らには無限の未来がある。
 日本の子供の目が死んだ魚のようになっているのは仕方ないのです。だって、未来なんて無いんだと子供の頃から叩き込まれるんですから、この国は。
 社会不安の理由を流入者に求めるのはお門違いです。外圧に機縁すると主張するのも妙。自分らがこうしたのです。こうしてしまったのです。

 新幹線?平成20年度に東京まで30分短縮?へぇ。
 大阪まで今は不便ですって?確かに、雷鳥の車内で井筒屋のステーキ弁当を食べられなくなったのは不幸ですよ。681系の160km運転なんて、湖西線でなきゃ無理ですからね。新幹線出来れば30分短縮かぁ。お前ら、30分大好きですか?FBC、もうちょっと考えれや。
 結局はアレですね。新幹線ルートになるはずの土地を買い込んだ人らが、国が買ってくれるから儲けようと思ってその辺の山野を買いあさった人らが足掻いてるだけにしか見えん。だってほら、2時間が1時間半になる新幹線導入より、敦賀までの新快速運転の方がお客さんが来ると思って金出したんでしょ?路線1/10程度しかないのに工事費は滋賀県と折半。北陸線の直流化。アレだと3時間かかるけど、普通料金ですもんね。
 まぁ、あれだ。若狭湾岸道路の工事に福井県勢が噛めなかったように、どうせ新幹線工事だって金沢勢や京都勢に押さえられてしまうのですよ。
 だいたい、国内労働力の半数が土建屋で、その残りが公務員なんて国は生き残れるわけがないのですよ。


 手元にある、細々とした事をやらずに大きな話だけを求めるからこの国は駄目になった気がします。
 中国に新幹線を引きに行く暇があるんだったら、国内新幹線をとっとと整備してほしいのはほしいんですがね。
 あと、家庭用コ・ジェネレーション・システムも出来るだけ安価にしてほしいな、と。


 宝くじの懸賞は外れてしまいましたし。夢なんて無いですしね。