継ぐものの話(mixi日記転載)

 
 私が学生時代に研究してたのは、分子遺伝学だったのですが本当にやりたかったのはCELSSというモノでした。閉鎖系生態系と昔は言ってたんじゃなかったかと思うのですが、英語で書くとClosed/Controlled Ecological Life Support Systemと言うもので、訳は『閉鎖/制御生態系生命維持システム』になります。
http://www.see.gr.jp/index.html
 国内では、阪大と日大、JAXAが有名ということになるんでしょうか?バイオスフェアJという施設が六ヶ所村にありました。㈱有人宇宙システムも、二次面接のときに変なこと言ってなきゃ今頃……。
 漫画系であれば、ドミニオンを思い出していただけると判りやすいかも、です。生命球。水草と金魚とプランクトン、あと細菌が封じ込められたあの玉がまさしくCELSSと言うわけです。
 バイオスフェアという言葉があります。
http://eco.goo.ne.jp/word/ecoword/E00172.html
 惑星には大きく分けて、地圏・水圏・気圏が存在し、地球はそれ以外に生物圏を有しています。生態系というよりも、私はこの生物圏という言葉の方が好みです。ここでは様々な生物種が存在し、互いに影響しあい、互いが住める環境を作り出しています。たとえば、藍藻類に代表される光合成生物が登場してこなければ大気に酸素は生まれず、酸素が生まれたおかげで私たちは海中火山の淵を離れ大型の多細胞生物へと進化し、酸素がはるか高空でオゾン層を形成してくれたおかげで有害な紫外線の脅威にさらされること無く陸地へと上陸してくることが出来ました。それは遥かな旅だったんでしょう。
 生物は、常にその生活圏を広げようとします。
 脊椎動物を例にとると水圏のみを生息域とする魚類、その周囲へ進出を果たした両生類。バトンを渡された爬虫類はさらに陸地の奥へと進出しますが寒さに阻まれてしまいます。結果、恒温動物である鳥類や哺乳類がその先へと進んでいきました。鳥類や哺乳類の一部にいたっては気圏の一部も生活圏に取り入れることに成功しました。
 さて、では次はどこへ行けばいいのでしょう?
 それは宇宙です。
 人類は、知能を進化させた生物種の最先端にいます。それは間違いありません。最も優れた生物かと言われると首を傾げざるを得ないのですが、少なくとも道具を作る生物種では最も優れているでしょう。
 ならば、我々は宇宙を目指さなければならないのではないかと思うのです。

 それには、地球を宇宙に再現するしかないのです。
 そのための学問、それがCELSSです。

 もしくは、度重なる地球の気候変動に対抗し生き延びていくために。ノアの箱舟を作るために。

 生物は、時間を刻むものです。拡散する宇宙に対して存在する集約する存在です。だから、繋げて行かなければならないんだと思うのです。遥か太古、そこから受け渡されていくバトンを。その先にいるのが炭素系ユニットとは限りません、が。


question:1103979999
 考えれば考えるほど計算なんて出来ないんじゃないかと思いはじめました。
 たとえば、細菌をカウントするのかどうか。人間の腸内細菌は100兆(1*10^15)として、それを人類の数(60億≒1*10^11)にかけ合わすと概数にしても1*10^26となり、この他にも多細胞生物、特に消化器官を発達させた生物は大抵腸内に細菌を住まわせているわけで、まず可視的生物を全部概算した所でそれに腸内細菌の存在概数を掛け合わせてと言うことをやんなきゃいけない。
 昆虫の総数についてはすでに概算が出ていて、大体1*10^20との事。哺乳類は総数が出てるのは人類と絶滅危惧種ぐらいなもんで、家畜とか、そういったものもデータは探せそう。
 鳥は?魚は?両生類の概数なんてわかるか!!たすけて!昭和天皇!!!いかん、ネタにするにも恐れ多いな。
 植物相にいたってはもう本数計算じゃなくて面積換算でのデータしか出てえんし!

 フェルミ推定と言う理論があって、それを用いれば何とかなるんじゃないかとは思ったんですが、よくよく考えてみたら、生物が多様化したのは各方々に適応していった為で偏在化してるから大まかなモデルを作ってそれで計算するってのも無理。いや、ここはあえてミリと言おう。そんな心境に。
 これって概数だけ出しても卒論になるんじゃないか?とまで思い出してしまいました。多分そんな論文も探せばあるんじゃないかと。

 逆転ホームラン。
 人類の総数はわかっているんだからそれが生存するのに必要な生物数をCELSS技術の方から……あかん、捕食者人間だけとチャウ。最終捕食者の数出てこなけーさん出来ひん。なんで俺似非関西弁やねんな。福井県民なら福井県民らしく福井弁しゃべろ。
 ちゃうねん、そんなことしてる場合ちゃうねん。

 そうか、逆転ホームランなんてネタ吹いたからいかんのだ。

 ……うー、思いつかん。ひたすら検索してみるかぁ。
 たしか、『5つの王国』って本にそのあたりの概数出てたはずなんですが、手元に無い上にあるのを確認したのは母校の図書館のみ。どうしよう……。