RPG発達史

 私の妻はラグナロク・オンライン(以下RO)の中で生活している。
 友人も殆どがROの中に存在し、やる事と言えば狩りかチャットである。かじはかじでも鍛冶屋の鍛冶だし、時々過剰精錬に失敗して数メガゼニーを無駄にしたと嘆いている。うたた寝から突然目覚めたかと思うバフォに襲われた夢を見たと言う。
 よくもまぁ、そんなに熱中できるものだ。ただ、私自身昔は頭の中にぷよぷよが降っていたし極端なモデル化された地形の敵国をどう攻め落とすかと悩んでいた事もある。ただ、残念な事に恋愛シミュレーションのキャラクターが夢に登場したことだけはない。佐祐理さんに美凪ちゃん、ちゃん様あたりが夢に出てきてくれたら、とも思う。別にこんな所で自分のダメ人間っぷりをひけらかす事もないのだが。
 ただ、某イギリスの貴族はカード好きが高じて作らせた食事に自分の名を残したほどであるから、ゲームに没頭してしまうというのは悪い事でもないのだろう。競馬やパチンコのごとく身包みを剥がれる事も無い。妻は掃除はしてくれるから、それ以上私も望んではいないのだし。

 前置きが長くなりましたが、と、言うわけで今回はRPGの発達史について書いてみたいと思います。ただ、一つだけ注意を。偏ってます。それだけはそっとしておいてください。


1.RPGの位置づけ

1.1ゲームの分類
 現在市場に出回っているゲームは大きく分けて6つある。
 それは

 である。 
 現在はこれらの要素が複雑に絡み合うものが多く市場に出回っている。

1.1.1アクションゲーム
 アクションゲームとは状況がリアルタイムで変わっていくゲームであり、『シュビビンマン』(メサイア)や『海腹川背』(JACKPOT)などがある。『ドンキーコング』(任天堂)や『ディグダグ』(ナムコ)『クレイジークライマー』(日本物産)が黎明期の傑作である。時系列バラバラ。
 一時期一世を風靡した『格闘ゲーム』もアクションゲームの派生と考えていいだろう。
 
1.1.2シューティングゲーム
 『ダライアス』なんて最初に思い出した人はどうかしていると思う。現在同人ゲームでは東方シリーズがSTGとしては珍しくクローズアップされている程度で近年めっきりと好作に恵まれていない。
 時代を築いた『インベーダーゲーム』(タイトー)、どうしてもパチモンに見える『ギャラクシアン』(ナムコ)。一線を画した『ゼビウス』(ナムコ)などはゲームミュージックの走りだったのではないだろうか?『グラディウス』『パロディウス』『ツインビー』『サラマンダー』(以上コナミ)はそれぞれがそれぞれの世界を切り開いた。『合言葉はBee』という落書きがあらゆる駅の掲示板に見出されたと言うのは、今の悪しき風潮の走りだったのかもしれない。

1.1.3ロールプレイングゲーム
 これについては次項にて詳細を検討する。

1.1.4アドベンチャーゲーム
 アドベンチャーゲームはPCと言うものがこの世に出てから一番最初に作られたゲームではないかと考える。ベーマガのペーパーアドベンチャーなどは当時の読者を熱狂させたし、そういった企画の書物も多数出たが、それはすべてPCが生まれてからあとの事である。
 PCから生まれたAVGはその発達と共に育っていく。
 最初はテキストAVGと呼ばれるプレイヤーがテキストを直接入力するゲームが市場に登場した。『ヤス タイホ』は有名なテキストである。例としては『デゼニワールド』や『サラダの国のトマト姫』(共にハドソン)。最初のアダルトAVGは『天使たちの午後』(JAST)だろうか?
 続いて、コマンド選択式が登場し、マウスという入力デバイスの一般化により画面クリック式という形式のものも現れた。グラフィックの中に描かれたタンスをクリックすると状況が変化する。『スナッチャー』(コナミ)などはそういったゲームだったと思う。

1.1.5シミュレーションゲーム
 この起源は囲碁や将棋(共に中国)といったものまで遡る必要があるのだが、これらは究極までモデル化されており、さらに現在ではテーブルゲームと分類されている為、現在我々が親しんでいるものは旧ドイツ帝国陸軍……プロシアまで遡るのだろうか?参謀本部が考案したとされる机上演習に起源があると言って良いだろう。
 シミュレーションとは、つまり何か行動を起こす際、それがどういった結果を起こすのか?もしくは状況を与えられ、それに対応し、さらに変化した状況に対応していく為の手段であるが、現代においてそれは原発の運転から自動車運転、宇宙旅行、万博の動員数計算からスーパーのサッカー必要数の算出まで様々な問題解決のために用いられている。
 ゲームとしては経営・戦略・戦術・戦闘・電車運行・飛行機操縦;飛行管制等様々な分野が存在する。『信長の野望』(KOEI)『現代大戦略』(システムソフト)『電車でGO!』や『パワーショベルに乗ろう』(共にタイトー)などがある。『蒼き狼と白き雌鹿』(KOEI)ではサウンドボードⅡ実装のP88から声が出たり、オルドコマンドなどが有名。

1.1.6テーブルゲーム
 ボードゲームやオセロ、将棋や囲碁、パズルゲームやクイズゲームがこれに含まれる。音ゲーテーブルゲーム扱いなのか?それともクレーンゲームのような扱いなのかが良くわからないけれども、例としては『桃太郎電鉄』(ハドソン)や『人生ゲーム』(タカラ)、『子育てエンジェル』(ナムコ)、ミニゲームの宝庫『タントアール』『二度あることはサンドアール』(セガ?)など。『ビシバシチャンプ』シリーズ(コナミ)などもこっちに入れて良いんじゃないだろうか?『女子高生が ファミレスで やったら食う!』『説明!!!』とハイテンションな説明が印象的。結婚式場におけるパイ投げは『ハイパーオリンピック』を彷彿とさせた。一人だけパイがぶつかり座ったままの参列者と規律して拍手喝さいの他参列者。『ニューマンアスレチック』(ナムコ)はアクションなんだろうか??


 えと、一旦休み。