大学のサイトを見て回っていて。
ALという分野がありまして。
人工生命という分野で、それは人工知能の一分野とされていたんですが昨今では独立分野になりました。
コンピューター上で作り出した生物モデルを歩き回らせる。
学生時代、ある授業のレポートに『ランダムウォークシミュレーション』というのを出した事があります。
日本語にすると『酔歩』。千鳥足ですね。微生物の動きを観察すると彼らはまっすぐとは進みません。あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。砂糖を置いて見ても、あっち行き、こっち行き。目がありませんから、濃度勾配を見て動きます。しかもその判定はさっきより近づいたか、遠ざかったか。歩いて、考え。歩いて、考え。時には進み、時には曲がり。そんな事を繰り返して回り道をしながら砂糖へと近寄っていきます。
実際観察したわけではないのですが、なら、それをコンピューター上でシミュレーションしてみようと。モデルをいくつか作って、シミュレーター……といってもベーシックで組んだただのプログラムを走らせます。1モデル1回100ステップ100回。それを3モデルやったんですね。
当時のPCのクロック数は16MHz。大体1モデルのデータ取るのに3時間。3モデル走らせるのに9時間。検証も何もしないプログラムでしたが、まぁ、あれはあれで立派なもんだったと思います。ただのレポートにしては。まともにやれば、卒論になるんじゃないか?などとうぬぼれても見たり。
あの頃は楽しかったなぁ、と。今だったらもっと簡単に、いろんな事が出来るんでしょうが、そういう努力の蓄積をしてきませんでしたからそれはもう夢物語という事で。
でも、楽しかった事だけは、忘れないのです。
楽しかった事をしたことだけは、現実だったのです。
そんなのが、自信になるのかな?今私は自分にまるで自信がありませんが、そんな昔の思い出を明日への一歩にしてみようと。そして、何かを為そうと、思います。