ここ数日は雨模様

 嶺南の方では浸水被害も出ているとの事でなんとも。

 昨日は金沢まで展覧会を見に行こうと朝8時に出て行ったのですが、県境を越え加賀市で金沢まで50kmの看板を見てくじけて帰ってきてしまいました。ここまできたのだから山代温泉の総湯でもーとも思ってみたものの、車をどこに止めたものかよくわからなくなって結局福井へ戻って映画を見ることに。映画はメトロ劇場という福井の名画座で朝一回だけかかっていた『土と兵隊』と言うものを。戦前国策映画として作られたものだとの事で、描かれていたのは日本陸軍が大陸に上陸してからひたすら行軍し、そして国民党軍のトーチカを攻略すると言う話。戦意高揚というよりも、陸軍とはこんな所ですよ〜という紹介をした映画の様で、全体的にのんびりとしたムード。軽機や重機、てき弾筒や爆破筒、歩兵砲なども登場しそれなりに見ものでした。観客には老夫婦なども散見され時折すすり泣く声も。

 で、低温サウナに行って帰り蕎麦屋へ。蕎麦をすすると歯が痛いのです。去年ブリッジをかけてもらった歯の所で、本当は歯医者さんにも行かなきゃなのですが、失業とその歯医者さん、私が取引をつけた手前行き辛くて。少し痛みが引いたら行ってこなきゃとは思っているのですが。

 最後、実家へ。今日、嫁さんの実家へ挨拶に行くと言った所、盆のあいさつ回りの手土産を買いに行くから付き合えという話になり父を乗せ福井市内をウロウロ。業務用卸さんへ行ってそこから業務向け・一般向けの商いをしておられる肉屋さんへ。父親は裏からずかずかと入っていくのですが、私も小さな顔をしながらその後を追います。昔々のその昔、まだ幼稚園だった頃この肉屋さんには父親に連れられよく出入りしていたのですが、そこでぶら下げられた牛の半身が強烈で。程なく慣れたのですが、あれも多分私の人生に影響を与えた光景だったのだろうな、と。今回うかがったのはその昔の店ではなく、随分前に移転した新店舗でこちらは初めて。冷蔵庫は2階部分にあるそうで、1階には加工場と枝肉の冷蔵庫しかないとの事。店の方は皆忙しそうで、父親は冷凍庫に入り肉を物色、程なく表の店舗部を指差しまして。あぁ、あっちに行ってろって事ね、了解。
 一般向け部は牛と言ってもほとんど若狭牛専売店で冷凍ショーケースには輸入品の鴨肉や牛テールなんかが入っていて。ソーセージなんぞはビニールシートのかかった冷凍庫の中に入っていて、とても売る気はなさそうな風。肉もほとんど出ていなくて、値段の書かれた札があるだけ。お客さんは引っ切り無しなのですが、売る肉は加工場に直接オーダーが行き、そこから指示されたように切って来るという状態。見ていたら一人のお客さんが注文して品物を受け取るまでに30分ほどかかっているようで、そういう私も2時間ほどそこに居りました。話では盆中の発注が一手に来ていて、パニック状態になっているんだとか。引っ切り無しに入る業者さんからの荷物の催促に流れる館内放送。どこも変わらんなと胃を押さえつつ。


 そして今日。嫁さんが夜寝れなかったとの事で明け方床についた様で。何をすることも出来ずにシリアルをかじりながら待機。待機。待機。シャワーを浴びてまた待機。9時には起きていたのですが、結局出発は3時過ぎ。ご無沙汰してますやあやあよく来たとのやり取りで一時間ほど。お暇しまして帰りは昔の同僚が勤めるうどん屋へ。因みに彼女の第一声。
「あほほど忙しい」
 お盆はそりゃまあそうだろうなと。しばらく嫁さんと馬鹿を言い合って気がほぐれた様で、それが狙いだったのですが、まぁ、耐えろと。私は耐えられませんでしたけどなー。