鉄の箸

 宇都宮にいた頃、同じアパートの奥さんが自転車のチェーンが外れて困ってらっしゃって、その修理をやった時工具として差し出されたのが鉄の箸に触れた初めてでした。いや、あの、日本ではお箸というのはその人の魂が宿ると言う風に考えられてまして、私もそう思っていますので失礼ですがこれは使えませんとお返ししたのですが、その方の旦那さんは確か韓国系野方で読売の新聞奨学生をされており、朝日の勧誘員に新聞いらない断ったら『韓国人に遠慮してんのか!』とドアに一蹴りくれたものですから間違いないだろうと。*1
 食習慣の違いと言うか、食事時のマナーが自分のところが優れていると胸を張るのはやはりいかがなものかと。江戸のうどんに上方のそばではありませんが、それは野暮と言うものであって、それで喜ぶような相手とは仲良くしたくはないな、と。食事は楽しくおいしくなのです。

*1:『我、何さらすんじゃボケ!』と手近にあった三徳を持って追いかけたら逃げられましたので文句の付けようもなかったのですが、因みにそのドアは退去時に要取替えと言う事で敷金全額没収されました。