なんとなくレーダー

 いつもは気にしているのにいらついている時は働かず、そういう時に限って必要だったという事が多いレーダー。『急いては事を仕損じる』とは古くからの格言ですが、それが残っているという事は、大抵の場合が仕損じているからではないかと。二日目に指をドアにはさんで受傷したのも『イライラしていて』『行動が荒くなって』やった怪我な訳で、わかっていても感情はコントロールできないよなぁ、と。

 前の会社にいた頃、それはもう無理無茶を要求される仕事だったのでよく白バイさんのお世話やネズミ捕りに引っかかったのですが、おかげで私はゴールド免許などというものを持ったためしがなく。
 ネズミ捕りは、緊急配送業務中に『あー、そういやここ、よく張ってんだよな……』と思いながら田んぼの中に目をやるとそこでレーダーを構えるおまわりさんと目が合って〜とか。急いでるのに足止めを食って余計遅れたり。もちろん罰金もアイタタタ、なんですが。

 事故も2回ほどやったのですが、それもイライラしていた時にやったものだったなぁ、と。一回目は片側一車線道路で無理な追越をかけられ、腹立ち紛れにやったショートカットの小道での接触事故。二回目は配達業務中、得意先の駐車場で生協のトラックが通路上に止まったお陰で車をまともには発進させることが出来なくなり、イラっとしてわずかな隙間で切り返しをして発車しようとして隣の車にこすった事。どちらも落ち着いていれば防げた事故だと思うんですがねぇ。

 慌てちゃダメって事なんだろうなぁ、と。今はいつも慌てふためいてますけれども。