捜索

 結局自分は何をやりたいんだろうねぇ、と。

 なにか世の中の役に立てる事……某解剖の偉い方の言葉をお借りすれば、社会に空いている穴を埋める事ができれば良かったんですが、どうも色々。
 まー、この歳でそんな事考えなきゃならんと言うのは致命的な気がしないでもないのですが、大学の就職指導室に宛がわれたコースを素直に歩いていりゃこうはならなかったのかいな、とも。最も、当時あった仕事と言えばMRさんぐらいだったので、結果やっぱり今頃はこうなってたんじゃなかろかと。

 大学に進んだのがそもそも間違いなのかな?と思っても見たり。もちろん自分ではそんな事ちーとも思っとりゃせんのですが、まー、この10年間事ある度に『オメ大学行ったの間違いや』と聞かされ続けていればそうも思えてくる訳で。私は価値基準を外に求めてるから問題なんでしょうなぁ。人の顔を見て自分の行動を規定しなくてもいいんだろうにと。>今回の現場について、親方は40日前に派遣先をバックレテ来いと言っていたのですけれども、世間一般に評するのならばそれは許されない事と判断してそうした訳で。で、満了して現場に入ったら社長さんと親方ケンカして5日で上がり。修行するにももう間がないのだから、と、親方は私の判断を責めた訳なのですけれど、それ以前にケンカして辞めてまうのも問題だろうが、とも。もちろんそんな事言ったらどうなるかわからないのでほっといたのですが。

 ボーっと包丁の本なんか眺めながら。しまったままにしていた薄刃をおろしてきてみたり。明日から大根買ってきて桂むきの練習を始めようかと思っています。

 とりあえず、バイトにでなけりゃ食ってく事も難しく。でた所で食ってけやしないのですが、こう真綿で首を締められるような状況も楽しくはなく。ならばやはり働いていた方がいいと。
 問題はどこに行くかなのですよね。
 親方が動くとなれば今度はすぐさまそっちに行かなきゃならないんでしょうし。確かにね、バイト先や派遣先が私の一生を保障してくれる訳ではないのは確かな事で。ただまぁ、親方の技術を身につけた所でやはりそれは食ってくには足りず。『重ねて行け』と言うんですがね。働きながら次を探して、いいとこあったら飛び移れと。なかなかね、そうも行かない仕事ばかりやってきたような。


 板場さんのように自分で時間をいじくれるような立場じゃありませんでしたからね。
 考えて見たら、うちの親方会社勤めってした事ないんだよなぁ、と。陸自にはいたのに。

 そんな一週間でした。