『乳酸菌』ってなに?

 有機酸の中でも、酢酸と乳酸は主に『発酵』といって、微生物に食物から作ってもらうことが多いのです。今回は特にその中でも乳酸を作ってくれる『乳酸菌』について考えてみたいと思います。

 『乳酸菌』と人類の付き合いは古く、日本ではお漬物、特にぬか漬などで利用されています。西洋や中央アジアなど、牛や羊、ヤギなどの乳を盛んに利用する地域では『ヨーグルト』など、『乳酸菌』を利用した食品が数多く存在します。
http://www.danone.co.jp/health/bacteria/lactobacillus/lactobacillus.html
 こちらはヨーグルトで有名な『ダノン』のサイト。乳酸菌の解説がありますのでご一読ください。

 『乳酸菌』は『乳酸発酵』によって『乳酸』を作り出してくれるどこにでもいる『細菌』です。
 最近ではあまりぬか漬を作るご家庭も減りましたが、『浅漬け』とか『古漬け』という言葉はご存知でしょうか? 『浅漬け』とはこの『乳酸発酵』を短い期間行ったお漬け物、『古漬け』とは長い時間行ったもので、古漬けは歯がカシカシするほど酸っぱいものが多いのですが、これは『乳酸菌』が作り出した『乳酸』がより多く含まれているという状態なのです。