そういえば。

 少年の凶悪犯罪なんて、昔から掃いて捨てるほどあったような気がする。
 それが表沙汰になるか、ならなかったかの違いのような気も。私の中学校では必ずどのクラスも2〜3人の少年院送りと同じくらいの家出人、あと数人の登校拒否生徒を抱えていたと思う。
小学校の時は、学級崩壊もあった。それは隣のクラスだったんだけれども、それを私らは小学生なりの目で、冷ややかに見ていたような気がする。少なくとも、授業中遊びまわれて良いなぁ、とは思わなかった、と思う。
 
 話はころっと変わるのだが、私が創めてコミケに参加した年、1991年だったか、その年、東館で小学生を見た。夏コミの人ごみ。満員電車よりはマシといった人ごみの中、小学生がいた。ただ、その時のオタクというものは、この小学生たちを守ろうとした。この子達が歩く場所は、それこそ十戒の海の如く、開いた。その子の周りのオタクたちは、人ごみからその子達を守らんと盾となった。そして、その事に何の疑問も持たなかった、んではないかと思う。少なくとも私は持たなかった。そして、その光景を目にして、私はあのコミケの中でさわやかさを感じた。
 で、現在。この間、頭の中にお花畑がありそうなプロデューサーが思いつきで行なったイベントがあったそうだ。内容は秋葉原でのゲリラ販促DVD頒布。そしてそこには多くのオタクたちが集まり、駅周辺を混乱の渦に陥れたとか。本当かどうか知らないが、その際、ポケモンスタンプラリーに参加してたまたま秋葉原にいた子どもがオタクに押し倒されたらしい。そして一言。こんな所に子どもがいるのが悪いと言ったとか。
 やっていいことと悪い事はある。やって良いネタと悪いネタはある。少なくとも、私はそう思う。違うんだろうか?何か、違うんだろうか?
 色々眺めていると、彼を擁護する人間は少ないように見える。それが希望なのかも知れないが、それのみが希望だとしたらやはり暗沌とせざるを得ない。
 何が違うのだろう?何も違っていないのだろうか?どうなんだろう?
 ひょっとして踊らされているだけなんだろうか?だとしたら悪趣味だなと思うが、まだ希望は持てよう。

 どっちにしても、そのプロデューサーは頭が悪いな。ところで、カレイドスターって面白かった?私は見る気がしないので、誰かそれだけでも教えてもらえるとうれしい。