久しぶりにラジオ名人寄席を聞く

 NHK第2の再放送。昨日は『野ざらし』でした。今日は京唄子・鳳啓介の漫才。
 配送員だった頃は連日聞いてたのですが……。私は昔から落語が好きでして、いや漫才も好きだったんですがね、花王名人劇場とか笑点とか。生では2回ほどしか聞いたことがありません。桂三枝さんが2回と立川談志さんが1回。回数が合わないのは三枝さんと談志師匠の独演会(なんか妙だな)に行ったためでして。その時の談志師匠の古典は『ねずみ穴』だったんですが、下げを聞き漏らすと言う失態。いや、なんというか。聞こえてたんですが、解からなかったといったほうがいいんでしょう。まぁ、それ以前に談志師匠の噺に圧倒されてしまって、それはそれ、下げなどどうでも良かったと言うか……。そんな事を言うと殴られるかも知れませんが、娘が父親の為に吉原へ売られることを申し出るあたりはもう。いや、そもそも主人公である弟と兄の田舎から出てきた風というのも圧巻でした。
 あれ?何の話でしたっけ。あぁ、そうそう。『野ざらし』でした。
 私が知っている『野ざらし』は、下げが戦国の武将と言うやつだったんですが、今回聞いたものは違いまして主人公が自分の顎を釣って終わると言う噺だったのです。なんか妙な気分でした。

 また話は変わるんですが。『下げ』と言うものについて。詰まりは『オチ』の事なんですが、これを研究していたのが桂枝雀さんでした。11PMだったか、EXテレビだったか。番組でこの下げの解釈の特集をやってたときにはしまった!と思いましたねぇ。ビデオ!ビデオ!!ただ、当時私は中学生でしたし、そんなもんが録画できる時間帯ではなかった訳で。内容は古典の下げをパターン分類したと言うものだったんですがそれは4つ、『ドンデン』『謎解き』『へん』『合わせ』と。一方、談志さんも『オチ』について独演会で話してらっしゃったんですが、『考え落ち』などいくつかあったんですが、覚えていませんし、手元に資料がありません。きっと遺言集を見れば出てくるんじゃあないかなぁ、と思うのですが、談志さんの著作はたくさんありすぎて当たっている間もないぞと言うのが実感。分野は変わるんですが、松本人志さんのネタの研究も読んでみたいなぁ、と。『天丼』とか。