お味噌汁の事

 お味噌汁って一口で言っても、それこそその家庭家庭によってぜんぜん違いますし、ほんと添え物程度(なんか言い方がへんだけど)という味噌汁もあればこれは何ですか?と尋ねたくなるほど豪勢な味噌汁もある訳で。
 私が食べた事のある豪勢な味噌汁というのはタラちりの味噌汁でしょうか。いや、豪勢というものでは無くてむしろリサイクル料理なのですが、夕食の残りのタラちりに味噌を溶かし込んだだけのもの。タラの身なんかがドカンと入ってて見た目だけは豪勢。あー、なんかで残ったロブスターの頭を味噌汁にした事もありますね。あれは確かに豪勢に見えるんだけれども、さほど美味しくないというのが悲しい所で。それとかズワイガニの片身が入った味噌汁。鉄砲汁とはまた違うんだろうな、と思うんですが、あれは食べるのに時間がかかりすぎる。
 時々うちの父親が作ってくれた味噌汁。食べてて何かシャリシャリという食感の野菜、これ何と聞くとニンニクだと。ニンニク……。んまいのには違いないんだけれども、朝からですか?
 で、私はヨーロッパ軒の味噌汁が好きなんです。洋食屋さんなんですが、そこいらの食堂よりよっぽど味噌汁が美味い。何でダシ取ってるんだろうー、と薄あげとわかめの味噌汁。
 ……あげとわかめの味噌汁といえば松屋ですね。配送だった頃、ほぼ毎日松屋でお昼だったのですが、お味噌汁がちょっと私には合わないかなぁ、と。どちらかというと吉野家の方が美味しく感じられて。時々豚汁を取って食べてみたり、冷奴の豆腐を半分味噌汁の中にぶっこんで食べたり。いや、味が日々変わるってのは仕方ないんですがね。正確に言うと塩分濃度とダシの風味の飛び。
ずっと火にかけているんですからそれはそれで仕方が無いんだろうなぁ、と。そういう意味では、フリーズドライの味噌汁を提供している吉野家はそれで正解なのかも知れませんね。
 いや、安ければ何でも良いのかと時々言われますが、60円でお客様気分はどうかと。世の中には一杯5000円ぐらいになってしまう味噌汁ってのもある訳で……料亭の味噌汁ね。美味いもの食いたきゃそれなりのコストを支払わなきゃならないと思うんですよ。原価率が低い?ならどうぞご自身でお作りになって召し上がってください。そうすれば技術料はただになりますからね。
 
 結局は、無秩序な安いもの追求ってのが雪印事件を引き起こしたんですし、それはどこでも起こってるんだと。美浜の配管破裂事故だってそうですし、コスト削減ってのは確かに必要ですがね。そこに誇りとか意識とか、そういったものを叩き売ってまでやることではないんじゃないかと。

 閑話休題。だから、まぁ。あんまり安いものは気持ち悪いし食べたくないなぁ、と思うんですよ。でも、吉野家にも松屋にも行くんですがね。……でもマクドナルドのハンバーガーは食いたくないなぁ。ハンバーガーだったらモスに行きますよー。パンケーキー!!


 駄目だ、腹減ってるからこんなんばっかだ。
 何か食べてきます。それでは皆様、また夜に。