お酒の話

 夜詩さんの所より。閉めた店の在庫の冷酒をお送りした所、『江戸切子の冷酒グラスに3杯分弱。それともう一つのグラスにミネラル水を入れて交互に飲んでいます』との記述。

 そういえばうちの父親も調子が悪い時には日本酒に湯冷ましを入れて飲んでいたなぁ、と。傍から見ていると、そこまでして飲みたいか、という気分だったのですが、たぶんそこまでしてでも飲まなければやっていけなかったんだろうな、と。夜詩さんの場合は何故(昔ほど)酒を飲まなくなったんだったっけか?4月の日記に記載があったんだったなぁ、と思うのですがまだまとめてらっしゃらない様なのでしばらく様子見。

 私は酒はまったく嫌いという訳ではなかったのですが、飲んでもすぐ気持ち悪くなってしまって……要するに脂肪肝が原因なんでしょうが、特に醸造酒などはてきめんで。自分のペースを持っていない……飲料は基本的に一気飲みが基本という馬鹿スタイルがいけないのですが、まぁ、教えてくれる人もいませんでしたし、前の会社では飲めない事になっていましたし、ならば飲まなきゃいいや、という事で飲んでいなかった訳で。以前、父親に悪酔いしない酒が無いかと聞いた所、一言。『お前は何飲んだって駄目だよ』と。日本酒を飲む人は、それこそ嘗める様に酒を飲んでいる。そんな人は一日かけて1升でも2升でも飲む。そういう呑み方が出来なきゃいけない、と。蒸留酒は結局水で割ってみたり、チェイサーで薄めたりする訳だから臓に負担がかからないのは道理で、そんなものでもお前のような飲み方をしちゃ駄目だよ、と。『馬鹿は酒なんて飲まなくてもいい。酒を飲む奴も馬鹿だけどな』と、父は酒を水で薄めて飲んでいました。
 ただ、居酒屋料理というのは好きで。ですから完本・居酒屋大全 (小学館文庫)なんか学生時代に読んだもので。*1子どもの頃から父親とつるんでた珍味屋さんがくれた(取って来た?)スナック用小分けさきいかとかいかくんがおやつでしたし、イカの丸焼きやカレイのから揚げ(特に二度揚げして骨までバリバリいける奴)、厚揚げの焼いたの(福井では『揚げ』は厚揚げを指し、それも普通に売っている豆腐ぐらいの大きさのものが流通)なども好物でした。何より焼き鳥が好きで、高校入試に当たり志望校に合格したら秋吉の焼き鳥*2を腹いっぱい食わせて欲しいといって笑われたものでした。(結局、入学祝はPC88MAで、条件としては金をやるから自分で交渉して買って来いという事だったのですが。)

 居酒屋の雰囲気は好きなのです。会席料理屋よりも遥かに。熱いものを熱く、冷たいものは冷たいままに。活気の中で焼き魚なんぞをほじくっているのは楽しかったもので。ただ、行くのであれば気心の知れた連中と行きたい訳で、そうなると会社の同僚と行く事なんぞ出来ず……会社の不満をお互いぶちまけあうのはいいのですが、酒を酔うほど呑めない人間にとってのそれは苦行でしかなく、またあっちだって気遣いするのが目に見えていて。また、酒を呑んで暴れる馬鹿の相手もしたくないのが正直な所。そんなものなんぞ見たくも無いし、かかわりあいたくも無い。だから私は居酒屋には上京した時しかいけない訳で、居酒屋もやりたいとは思えない訳で。

 遊びたいとは思いません。そういう遊びは特に。昔使えていた上長が『男は飲む・打つ・買うのどれかは必ずやるものだが、お前は買う方だな』と。そういう遊びは嫌いじゃなかったですし、素人さんを捕まえる事が出来るような『なり』でもなかったですから、実際『買う』事ぐらいしか出来ず、かと言って実際に『買う』度胸などもない訳でお陰でたまったのはエロ本の山、と。時々思うのは、これが無ければ家位買えたんだろうな、と。それは喫煙者にも、ばくち打ちにも、酒飲みにも言える事で、どんぐりなのですが。


 ふと思ったこと。『東方さんとら』ねだりゃあ良かったなと。夜詩さんの趣味からすれば、公式同人CDを買いあされというんでしょうが、ある程度なら持っている訳で。ならばそれでいいのかとも。蓬莱人形は再販されたんだっけかなぁ。……最も、今通販なんぞしたら離婚の危機ですがね。

*1:最も、当時読んでいたのは居酒屋大全 (角川文庫)の方

*2:http://www.akiyoshi.co.jp/