歩兵は歩け

 今日は診療日。無収入なのでガソリンを焚くのが嫌で歩いて病院へ。
 30分と踏んでいた所が40分かかってしまって予約の時間に遅れてしまいました。その上ハンカチを持ってくるのを忘れてしまったので汗だく。仕方なくシャツのすそで額を拭いぬぐい。
 病院についてみると、ちょうどタイミングよく患者さんが切れた所だったと言う事で待ち時間無く診察を受けることが出来ました。
「先生、すんません。歩いてきたら汗だくで」
「今日は天気もいいし、歩くのはいいことだよ」
 血圧も測ってもらったら127/69(うろ覚え)。仕事をしていた時は182/98(得意先にて計測)をマークした事もあったので自己ベスト。
「歩いてきてこれなら意外と体力もあるね」
 先生がにんまり。

 中学時代、私は当時もデブだったのですが入部した部は生物部で。しかしそれは名ばかりでその実態は山野に分け入り林に潜み、飛んでくる蝶を捕まえるというのが主活動だったのです。二級上の先輩から蝶の識別試験を受け、間違った数だけ校内マラソン。3棟一部4階建ての校舎をアップダウンするというシゴキも。表展翅に裏展翅、キタテハ・シータテ・エルタテハ。時に出てくる交雑種。覚えてられるかそんなもん。走っていても歩いたら一蹴追加の罰ゲーム。先輩達も後ろから追って来るので抜かれたらまた最初からやり直し。
 卒業した半分は理系へ、半分は高校で登山部に入るという変な部活でした。因みに私の後輩たちは二人とも射撃部のある某工業高校に進み、そのまま自衛官になったとの事。

 そもそも歩くことは嫌いではなく、数年前までは銀輪化した程度で自動車化したのは9年ほど前で。実際子どもの頃家には車は無く、父親も職場まで自転車通いでしたし。考えてみりゃあのどかな時代だったなぁ、と。そんなこんなで自動車学校では随分苦労しました。自家用車なんてのはそれこそ年に一度か二度しか乗らない〜大学時代は某T氏やK氏に乗せていただきましたが、大体キーの回し方すらわからなかった具合で。やな教官が一言。
「お前、自校に来るまでに自動車運転したことないんか?」
その一言に『無免許運転を推奨するのか、ここは?』とちょっとびっくりしたのを覚えています。*1

 詰まる所、貧乏人は歩け、と言う事で。

 で、診察結果晴れて『病人』から『失業者』へクラスチェンジを果たしました。社会保険事務所へ最後の傷病手当金申請を行い(といっても2回だけで1回目は会社任せ)近日中に職安に行くことに。帰り道、居酒屋のアルバイト募集のポスターを見たのですが、17時〜5時までの勤務だとの事。先生曰く『(全快するまで)夜勤は駄目だよ』。ここしばらく見ていた求人しでもほとんどの仕事が2交代制で。ハテサテ、仕事なんてあるんでしょうかねぇ。実家だって店立ち上げたら夜勤みたいなもんですしね(笑

*1:あとで聞いた話では、その教官は昔我が父のお弟子さんにも乱暴な教え方をしたそうで、教習終了後いっしょに自校に通っていた若い衆3人でその教官の車両をコンクリやベンチ、その他モロモロでボコボコにして帰ってきたんだとか。あとでうちの父親の所にその自校の別の教官が詫びを入れに来たんだとか。私もその先生にお世話になったんですが、その話を聞かされたときどっちもどっちだと