読書。(mixiから転載加筆)

 高校時代、理系クラスだったのですがその中にいた友人は年度毎に志望が変わって。最初は弁護士、次は裁判官。最後に行き着いたのが『小説家』でした。結局彼はコンピュータの専門学校へ進んだのですが、そんな彼に作家を志させた人が池波正太郎さんで。どうも剣客商売が大好きだったようなのですが、確か彼はファンタジー書きで。

 で、そんなこんなで私も読んでみようと思い手に取ったのが『散歩の途中なにか食べたくなって』。すでになにか間違っているような気がしないでもないのですが、それ以来私は池波正太郎さんのエッセイを読み漁る事になりまして、結果株や蕎麦なんぞをたしなむ様にもなったのです。と言っても、箸にも棒にもな現状なのですが、まぁ、それはあれとして。

 訓練中の休み時間、50分の座学の合間に読むには小説は長すぎて、サデンフィクションなんかも持ち込んでみたのですが、あれも結構長い。で、先週は光文社NF文庫の『海軍式気くばりのすすめ』を持ち込んで合間合間に読んでいたのですが、結構これが時間的にもちょうど良くて一週間で読みきりまして。で、今週は読んでいる最中の『銀座日記(全)』を持ち込んでみようかと。内田百輭さんの『ノラや』も平行で読んでいるのですが、これはちょっと長いかな、と言う感じで。『御馳走帳』ならちょうどいいのかな、とも。

 ただ、池波正太郎さんにしても内田百輭さんにしても小説は未読。池波先生の『鬼平犯科帖』は好きなドラマでしたが読むなら『原っぱ』か?内田先生は『冥途・旅順入城式』を手持ちなので読まなきゃなのです。

 ……あうぅ、四畳半に『坂の上の雲』があるよぉ。

 四畳半で思い出したのですが、『宇宙賃貸サルガッ荘』ISBN:4757514603
 キャラの配置なんかは最初っからあって書いて行かれたんだろうなぁ、などと。最初拡散しているお話がきちんと終末にまとまっているのがすばらしくて。ただ、このあたりの作品が『エヴァ』を絡めて論ぜられるってのはいささかツールが古すぎやせんか?とも。そもそもそのあたりはSFならば必ず扱うものであって、それをエヴァで象徴するんは読書量の少なさと言うか、知識の無さをひけらかしている様にしか見えず悲しくもなるのです。

 ストーリーの構成法としてショートショート上がりは仕組みと勢いですのでそのあたりの勘所がわからない。果てさて、これはずいぶんと悩んでいる所でいろいろ本も読んでいるのですが、なかなか。