臨界点

 どうも最近歯止めが利かない事が多い。いや、実際になにか行動に出ている訳ではないのだけれども、どうも周囲の状況に不愉快さを感じてしょうがない。

 7月からの訓練が始まって約一ヶ月がたったのだけれども、朝は平気で遅れてくるわ、課業中居眠りしているわ、課業終了と同時に脱兎のごとく帰って行くわ。確かに、私も居眠りすることもあるのだけれども、それはそれで自分の性だと思っているのだけれども、訓練生の中にはそれが講師の責任であると言うものもいる始末。基礎教程ではついて行けない者とついて行ける者の二極化で、わかりきった事をなぜ聞かされなければならないのかと言うようにとんかとんかと筆記用具で机を叩く者もいる。

 折り合いをつけることが出来ない自分が悪いのだろうな、とも思う。多分自分が経営者ならば私は雇わないだろうなぁ、と。何より和を乱す。少なくとも私は製造ラインを志望している訳であるから和を乱す人間は排斥されるべきなのだ。それぐらいの事はわかっている。

 ただ、だからこういう状況になったんではないかとも思う。


 非現実的な理論だけ聞かされても仕方がないと言う人がいる。では実践的な話しをいきなり聞かされて理解できるのだろうか?
 別に現場の人間は理屈など知る必要も無いのかも知れない。しかし、それで何が起きたか?臨界事故は基礎知識の欠如とマンネリ化から起こった事故ではなかったか?


 赤信号、皆で渡れば怖くない。モラルハザードが叫ばれる昨今、それはもうギャグとして成り立たなくなってしまったように思う。