負け犬ほどよく啼く

 現在の日本を満州事変前夜と捉えたいのならば自分たちはまったくの無力であると白旗を掲げているようなもので。ならば某イギリス人記者のごとくさっさとあっちに行ってしまえと思うのです。そもそも、『百人切り』なんぞ日本刀で出来るはずもなく、それが事実だと言い張る人間の言なんぞ何を信用するに値するのかとも思うのですが、マスコミが小泉翼賛体制でファシズムに協力しているのだと言うのであれば、この日本には朝日と毎日と言う新聞は存在していないと言うに等しく、大体現在彼方がモノを言えないでしょうに?と尋ねてみたい所で。若者はニュースも新聞も見ないというのであれば、では若者は何に煽られて投票したと言うのか。マスコミの煽動に踊らされて国民は自ら考える事をやめたと言うのであれば、TVも新聞も見ない若者が盲目的に小泉自民党に票を投じたから悪いという論はおかしいのではないかと。どうも最近どの新聞を読んでも起承転結がなってなかったり、起承転転ドコニイク的な文章が多いなと。

 冷戦構造が崩れ、世界は第2次大戦前夜の如くではないかと私は随分前から言ってた様な気がすんですが、天下に名だたる大評論家先生が語る言葉に意味が無いのであれば、電子の海に漂う凡人の言なぞ何の意味も持つはずも無く。

 ネットの闇の向こうでは民主党支援者がマルチポストを繰り返したり、反民主党論者がその外交政策に疑問を感じたりしている訳で、少なくともネットの中ではそれなりに論争もあったと思うのです。ただ、民主党支持者は『風をふかそうよ!』とやけにフレンドリーな人物が多かったりして、こちらのIFFには『敵』と表示される訳なのですが、それはどうなのかと。

 今回の民主党の敗戦は少なくともネットでは反特定アジア勢力が結集した形と言う事で、必ずしも自民支持ではなかったのではないかと。
 あと、小泉首相に『外交を』と叫ぶのもどうかと。そんな事は小泉内閣発足時から言われている事で、緒方貞子氏が外相に請われた時氏がはっきりと指摘している訳で。だからこそ、田中外相なんて悪夢も見た訳で。
 故田中総理にしても小泉首相にしても、国内で何かやろうと叫ぶ人はたいていの場合外交は無策な訳で、だからこそ前者は中国と国交を回復し、後者は北へ飛んだのではないかと。そんなカラクリがわからない訳でもないだろうにと。わかってて叩いてんならやっぱりマスコミは翼賛してる訳じゃないやんと思うのですが、変ですかねぇ。


 若者が馬鹿だからとぼやくのならば、まず自分たちが若者にどんな教育を行って来たかを考えるべきで、自分たちが若い頃どうしてきたかを考えるべき。それでも若者がというのならば参政権を10歳ほど引き上げればいい。それこそファシズムですがね。

 小選挙区制が問題だというのであれば、それは小沢氏を叩くべきで現自民を叩くのは筋違い。二大政党制推進を目論んだマスコミも同罪。その結果が自民も民主も変わらんやん、という状況を作り出したのであるし、今回は民主よりも自民の方が統制が取れていたと言う話なだけで、民主がもし真の政権担当可能政党であるならこんな状況は起きなかったんではないかと。

 しかし、やっぱ離反自民候補が自民票ではなく民主票を食ったと言うのは笑う他無い様な気分ではあるんですがね。