かっぱ橋商店街へ

 うろ覚えで地下鉄浅草線へ。時計は10時半。田原町で下り案内板を見てとりあえずのビンゴに細く笑んでみたり。東別院(?)に頭を下げ駅から300mのかっぱ橋商店街へと向かいました。
 乾物屋さんを少し行くとかっぱ橋へ。右に折れた所から遥かかなたまで続くように思えるのが道具街なのかとしばらくボーっと。瀬戸物屋さんや製菓機械屋さん、土物磁器に抜き型や押し寿司器、物相枠にワンウェイ弁当箱があるかと思えばプラスチックの弁当箱に蒸気鍋、固形燃料の一人鍋や中華バーナー。なるほど何でもありだと思いながらウロウロ。道行く人は外人さんや若い単身女性に男の二人連れ、年配の方があれば作業着姿のおじさんが走り回っていたり。長方の皿や正方の皿が結構あったり、アミューズなんかに使うような皿なども山と積まれていたり。ダイニング系やカフェ系はこういうの良く使うんだろうなぁ、と思ってみているとそばうどん・丼一式の食堂が使うような薬味皿、ワンウェイ弁当箱もブックタイプや仕出しタイプ、アメリカ映画のテイクアウト中華に使われるような紙製の容器があれば、その中に2個の小箱が入っていると言う様な物も。ショーケースやメニュー板、今日のお買い得とかかれた黒板なんかが置かれていたり。色々勉強になりました。
 さて、昼だなぁと思い時計を見ると12時。浅草まで歩いて何か食べようかと田原町駅付近に来るとソースの良い香りが。みるとおじさんが鉄板で焼きそばを焼いており、その前ではいなりやかんぴょう巻きなどをうっていて。どうもそこは店でも食べさせてくれるらしく、入ってみる事に。
 コンクリのたたきに4人かけのテーブルが6つ?先客は黒いコートの若いビジネスマンと老婆が二人。『やきそばね?』とほうじ茶をくれたおばさんに『お願いします』と返事をして店内をちらちら。入谷町○×製麺所と文字がかすれた鏡に積み重なった麺の通い箱。店の奥にある冷蔵庫だけが真新しいものの、店内は古びてはいるものの不潔とは縁遠い雰囲気で。程なく5寸ほどの直径の皿にこんもりと盛られた焼きそばにはたっぷりの青海苔。割り箸を割り、つまむと細く堅い麺が適度の長さで箸で口に運ぶにはちょうど良く。具はもやしとキャベツのみ。味は思っていたよりはるかに薄味でテーブルの上にはソースがあったのだけれども別にかけなくても充分いける味。ただサイダーを頼めば良かったかなと思いながら熱々の短い麺を口に運んで。しばらくその作業に没頭、300円払って店を出ました。充分満足。
 とりあえず上野で福井までの乗車券を。どっち回りかと聞かれ米原経由でと。