包丁

 そういう商売に足を突っ込んだ〜子どもの頃から眺めていたものでついつい面白そうな物があると手を出してしまうのですが、ここの所某所のオークションで高値落札を2度ほど繰り返してしまいました。いやはやなんとも。前回は2セット買える値段で1セットを落札、今回は4丁買える値段で1丁落札。……orz金ないのに何やっとんだ俺は。で、その包丁は多分この先5年か10年は使わないのですよ。〜というのも、包丁は打ちたてだとまだ鋼が安定しておらず刃欠きを起こし易いんだとか。これは親方の話なので本当の所は不明ですが、少なくとも現在親方が使っている包丁はもう40年近い代物で、刃が欠ける事はないんだとか。ただ、40年使い続けている訳で、やはり使い続けてはじめて丈夫になって行く物なのかも。モノの本でもおろしたての包丁はやさしく扱うべきだそうで。
 現在うちには相方の嫁入り道具だった菜切りが1本、越前打ち刃物の三徳が一本、堺の薄刃が1本、三徳が2本、柳刃1本、出刃が1本。あと打ちぬきの文化包丁とペティナイフが1本づつと学生時代から使っている三徳が1本どこかにあるはず(^^;で、今メインに使っているのは越前打ち刃物の三徳で、サブが菜切り。共に両刃なのですが、堺の物は右利き用片刃で値段を聞かれたら怖いので多分仕事にも使わない予定。*1仕事では多分両刃の牛刀とぺティがメインになるんではないかと。両刃であればシャープナーで砥げますし、厨房用品屋さんの話では最近は刺身も牛刀で引く職人さん(?)も多いんだとか。薄刃ぐらいはおろして使ってないと駄目かなぁ?
 中学時代から家にあったのは27cmほどの牛刀とぺティで。だからそれだけで料理していました。鶏の胸肉などは27cmも刃渡りがあると一引きで切れるので俗に言う『ノコギリ切り』をせずにすむのですが、これも切れ味一つ。そういえば昔私この牛刀で冷凍豚肉を切ってて左手薬指の先っちょを落とした事があります。周囲(父母)は『ヘタクソ』の一言。赤チンは当時もう製造中止だったのでオキシフルだけで治しました。生々しい話、骨が見えたような(^^;
 最近ではようやく菜切でりんごの皮なんぞは剥ける様になりました(^^;;;
 最終的には冷凍したままの蛸を柳刃で引く所までやらなきゃならないようなので、ちょっとゾッとしないのですが、それも先の話。店を作るのが先決なのです。

*1:親方の包丁の中には給料2か月分ぐらいの物も。ブラックジャックよりはまだまし程度な刃物もあるんだとか