薬害肝炎について思う。

 心情的には、なんとしても救済されるべき問題だとは思うのですが。


 ただ、やはり時期の問題もあるようにも。
 詳しくはwikiなどをご参照いただくとしまして、旧・厚生省がC型肝炎(血清肝炎)と非加熱・非ウイルス処理製剤による感染拡大を認識した時点から以降の患者さんへの謝罪は行われるべきで、それ以前の患者さんへは救済措置とされるべきではないのかなぁ、と思うのです。

 と、申しますのは、肝炎は輸血療法からの感染というのが多いんですね。
 で、今回のようにそれが薬害であると認識される以前の問題まで薬害であると規定された場合、よーするに遡及された場合、今後、日本市場で初めて導入された薬剤と言うものが存在しえなくなると思うんです。
 
 例えば新薬。抗がん剤などはその抵抗性出現の問題から新薬承認を早くせよという要求が大きいと思うのですが、こういったものも他国で市販後ある一定の時間が経過して、副作用がすべて出揃ったという風に考えられない場合、それは承認されなくなるのでは、と思うのですね。


 ただ、ここで承認と言うのは、あくまでも保険適応の薬剤として承認される云々と言う話で、個人輸入等を用いれば国内で販売されていない薬剤でもそれを使用することが出来るようになる。ただし、先日口腔外科が保健医療施設資格を剥奪された件なんかを見るに、その薬を使用した時点からその疾患にまつわるすべての医療行為は保険適応ではなくなる〜自由診療という事になるんだろうな、とも。


 もちろんこれは極論。
 そんな話にはならないとは思うのですよ。



 ただ、失礼ながら、沖縄戦自決強制問題しかり、肝炎事件しかり。マスコミを動かし、ロビー活動を行えばなんでもひっくり返せるという状況がここに生まれつつあるのかな、とも。
 あとはあれでしょうか?
 絶対的な批判者として、対案を出す事も、その行為を規制されることもないという勢力というのはやはり気持ちが悪いな、と。そこに何らかの意図があっても、それを非難する事は出来ない。そういう権力というものがこの世に存在すると言うのがどーも納得いかなかったり。

 そもそも、新聞発行ってのは政治活動だった訳ですよね?


 そんなことを考える一日でした。