植田佳奈さん発言について思うの2

 今日は久々のお休みなので少し時間が取れました。んで、昨日の件を少し考えてみている所。(日記上は14日のエントリーになってますが、書いたんは15日でした。昨日は出勤前の時間でちょっと脊髄反射的に書いちゃいましたね。反省しときましょう。)

 んー、2chの方と、今回の謝罪部分を聞いてきましたが、特急型車両での話だったんでしょうかねぇ。前回の話では通勤型車両という印象を持ったんですが。というか、まぁ。私は田舎者なので、特急と言うと特急型車両(例えばJR西683系=クロスシート車両)で運行されているものと思うんですが、あれだと対面の席の人というモノが存在せんのですよね。前回の放送ではロングシートを想起してたんですけれど。首都圏だとロングシートによる特急運用ってあるんだろうか??

 あと、公的発言を棒読みと取るってのもどうかとも。昔、講義中に漫画を読んでたのを注意され、それを『つまらない授業をやっているほうが悪い』と反論し、それを理路整然と論破されたら今度は『先生の言葉は心に響かない。もっと自分の言葉で話してくれ』と呟いて教室を出てった同窓生がいたんですが、ふとそんな事を思い出しました。

 一体どういう語調の謝罪だったら認めたんだろうかなあ?どうです?>nnnさん、kkkさん。

 ただやっぱ、『痴漢冤罪』ってのはちょっと違うよな、と思うんですよね。あそこだけ抜き出すと、そう見えるんですが、『手を出されるのが怖かった』という清水さんの発言に対して、植田さんは『むしろ手を出させて』あの抜き出し部分を実行しようとしていた訳で、そういう『妄想』を電波に流したことが悪というのであれば、まぁ、仕方ないわなぁ、とは思うんですが、どこかで誰からそこだけ抜き出し面白おかしく広めてると言う印象をやっぱ持ってしまう訳です。


 今回の件に私が過剰反応してるのは、そこの点、なんですよ。

 麻生発言、例えば『ホテルのバーは安い』とか『老人医療費をなぜ俺が負担しなきゃならん』という奴もこういう構造で報道されている訳で。
 『ホテルのバー』というのは、北海道新聞の記者さんでしたかね?居酒屋が高級レストランであるように報道した件について麻生総理が疑問を呈して始まった話で、また、普通の居酒屋に行っても警護職員やぶら下がりの記者が30〜40人の大所帯になってしまい入れないから、結果としてホテルのバー(パブリックな空間であり、クラブやバーなどと違い空間的にも余裕がある〜従ってそれだけの大人数がそこに存在しても雰囲気なり空気が壊れず、店側もそれを許容できる)という場所で飲まざるをえなくなるという話しな訳で。
 実際、うちも料理屋ですが、飲食する人が1〜2人で、それの関係者が20〜30人(これらは何も飲み食いしない)様な状況が発生したらやっぱそのお客さんは断らざるを得ませんもの。そういう意味で過去は料亭(これも空間的許容力の高い施設の一つ)が政治やら財界に使われたと言う事なんでしょうな。割烹ではそんなもん処理できませんから。
 あと、『老人医療費負担』については、ある病院で(物理的にも健康面でも)歩いて来院できる患者さんがタクシーを利用する。もしこの患者さんが歩いてくれば病気も早く治る〜ニュアンスとしては高コレステロール血症とかを想起してました〜という事から、そういう自助努力〜運動療法や予防を自分でやってる人を支援する手段がないか?という話だったようなんですけれども、まぁ。

 つまりは、一部の発言を抜き出してそれに尾ひれをつけてやり、リリース。あと、それを見て『祭り』をやりたがる人間が増えたんだろうな、と思うんですよね。いや、楽しけりゃいいじゃねーかってのはわかるんですけれども、それで誰かを傷つけたりするってのは、少なくとも遊びでやるべき事じゃない、と思うのです。

 絶対的正義ってのは、そりゃあ振り回すにゃ楽しい玩具なんですけれども、大抵それってのは諸刃で、振り回しているうちに自分も怪我をすることが多い。その事まで考えて触ってますか?と問いたい訳で。


 昔あった『あるある大辞典』の騒ぎ。当該番組には何度か私も酷い目に合わされた記憶があるのですが*1あれで某朝ワイドが『報道として許されるべきではない』と力いっぱいぶん殴りかかってったんですな。んで、関西テレビはひでぇ会社だとさんざっぱら叩いてた訳で。最も、お前らだってサンゴ傷つけたりしてたろが?新聞売り込むのに恫喝してるだろうが?と思ってみてたんですけれども、かくて彼らの主張する所に行政が出てきた訳ですね。
 『国民生活を守るため、総務省としても確固たる行動をとらなければならないかもしれない』
 いや、結局はこの一言で全ては集束してしまうんですが、その発言が出た瞬間、某番組は『報道の自由を守れ!』と騒ぎ始めた訳です。見てて滑稽なほど。対岸の火事だと思ってはやし立ててたら足元に火が回って大慌てと言うか。


 つまりは、いつそういう目にあうかわかんないですよね?という事。実際問題2chにおける犯罪予告等々は逮捕起訴に発展するってのがそれなんでしょうけれども。名無しでも現在はそれが誰か特定できる時代ですし*2、足元に火が回ってから泣かない覚悟はおありですか?と思うんです。だからすんなやという訳じゃあありませんが、人を斬るには斬られる覚悟が必須である事を覚えておいてほしいな、と。

 弱いものをなぶっているつもりであればそれはやはり絶対正義に反する行為である事も。

*1:ビール酵母ダイエットとかヴ○ームとか。あれは業者や業界が結託してやってたわけではないのです。両方ともあの番組が放映されてから出荷規制がかかったくらいですからね。結託してたんだったら、それに対して生産増強したり、事前に機会喪失しない為の手当てがなされていたはず。実際は一枚ファックスが来て、出荷制限がかかり、得意先で担当セールスが怒鳴り散らされた訳で。いや、今思い出しても胃が……

*2:こないだ冤罪が発生してましたけれども