(mixiに加筆修正)倉庫の片隅で。

 ご予約も無く、作業も無く。やむなく洗濯機を廻しながら搬入口を半開きにしてタバコなんぞをふかしていると、目の前に小さな蜘蛛が一匹。
 多分、生まれたてなんだろうな、と思われるその蜘蛛は、糸のような脚をしきりに動かしながらドアのガラス部を登っておられました。

 ふと思ったことが。

 昔どこかで、節足動物は地球上の生物でも特異な形態を持っている為、地球外から来たのではないかという説があったと聞いた覚えがあるのだけれども、現在の地球上の生物比なんかを見てみると、多分個体数では節足動物が圧倒的に多く、むしろ脊椎動物の方が異端なんじゃあなかろうか、とも思う。
 我々の遠い先祖は、ゴカイとかそういった生物が振り出しだと言われるのだけれども、ともかくも消化管とその回りに筋肉がついた生物として発生し、それが体内にカルシウムを中心としたミネラル分を蓄えて骨格としたと言う。うっかりそれを外に出してしまうと貝になるし、それを作り忘れると蛸になる。一方、節足動物の方はミネラルを蓄えてやろうと言う気にはならなかったようで、その代わりキチン質の装甲を持ち、節数はある一定数維持しながらいろんな形態になって行ったらしい。エビは尻尾が退化して脚が大きくなるとカニになってしまうし、その辺りを中途半端にするとザリガニになってしまう様に見える。

 それにしても、脚が4対の節足動物ってクモ以外におるんやろかなぁ、などと窓を這う雲を眺めていた訳で。*1


 そんな、暇な日だったのです。

*1:タラバガニとか、ヤドカリくらい?