(mixiより改変)厨房の風景

 土曜日。昼に叔父の法事を終えて休憩、厨房に戻ると自分の物置スペースにタオルが一本ありました。
私:『これ、形見分け?』
母:『いや、引き物の中にタオルセットがあったのよ。だからそれを分配』
私:『……まさかこれ、7月分の給料じゃないよね?』
母:『あぁ、そうね。それでいいわね』
私:orz
弟:『それはよ言え!だったら貰わんかったのに!』
 現実味があるので笑うに笑えない話。

 日時不明。閉店作業中。シンクを洗ってホースで水を撒いていた所、しぶきが弟にかかって。
弟:『兄ちゃんやめれや!』
 満面の笑顔で言われても仕方ないんだけれども。
私:『……金貸してくれないと水をかける』
弟:『なんでかさなかんのじゃ!』
 ジャー
弟:『無茶苦茶や!ブログに書いとけ!』
 書いたよ、弟。

 日時不明。閉店作業中。親方がそっと焼酎を盗んでいく所を弟が睨みつけている。
弟:『…………あほらしてやってられんわ!』(鬼の形相)
私:『まぁ、病気やしな。それにしても焼酎、自家消費だけでどんどん減ってくな』
弟:『火ィつけたれ』
私:『いたいいたいとぼやき続けられるからやめれ。鬱陶しい』
弟:『借金返せ!』
 店の開店資金は父が禁酒・禁煙をするという約束で弟が貸しているのですが、まぁ、そもそも守られる約束じゃあないよなぁ、と言う話。

 日時不明。待機中。
弟;『そういやうちの店はアルコールが普通に減ってくよね?』
私:『普通ってーと?』
弟:『普通、アルコールは調理場の人間が遊んで消費するもんだと思ってた』
私:『あぁ、火炎放射器にしたりか』
 アルコールスプレーとチャッカマンで簡易火炎放射機ごっこは定番ですよね。ボッ。
弟:『あと、暑い時に自分にかけたり、それを見て火をつけたり』
 安全靴を支給されたら、それが本当に安全なのかと安全靴履いた人の足を3ナンバーセダンで踏んでみたという職場ならさもありなん。ってーか、板前ってのは皆そんなんか!


 以上。