福島第一原発1号機についての個人的なメモ。 その2/基礎編 放射線

 さて。
 需要があるのかないのかはわかりませんが、ポツポツと先日の続きを。

 
放射線というもの

 放射線と一言に言ってもいくつかの種類があります。それは放射性物質などから放出されるものと人為的に作り出せるものがあります。
 
  1)放射性物質から出て来るもの
    放射性物質はなにもしない条件下でそれぞれの性質によるα・β・γという3つの放射線を出します。
    また、何らかの力を外部から加えてやる事によって安定物質から出すことも出来なくはないです。

   ・α線アルファ線
      原子核のα崩壊によって発生
      粒子はヘリウム4原子核(陽子2・中性子2)でプラスの電荷を持つ
      粒子が大きく物質を浸透する力は弱い(紙一枚でとまるといわれる)
    
   ・β線ベータ線
      原子核のβ崩壊によって発生
      粒子は電子もしくは陽電子
      粒子が小さく物質を浸透する力は中程度(数ミリのアルミや1cm程度のプラ版でとまる)
      ただし、β線が物にぶつかるとX線が発生する為鉛で防御する必要がある

   ・γ線ガンマ線
       原子核のγ崩壊によって発生
       粒子は光子(電磁波)
       電磁波である為物質を浸透する力は高い(10cm程度の鉛板で防御する事が必要)

   ・中性子
       原子核中性子放出によって発生
       粒子は中性子
       中性子電荷を持たない為、中程度の粒子でありながら高い浸透力を持つ
          (1m以上のコンクリートや水槽でも防御不能

  2)人為的に作り出せるもの
    ・X線
       X線管で発生可能。宇宙線などにも含まれる(X線バーストなど)
       電磁波であり、γ線と領域は一部被る(原子核より放出されたものをγ線と呼ぶ)
       浸透力・防護に関してもおおよそγ線と同等。
        

参考になるサイト:http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3014.html 
               中高生向けはおこられるかな?