メンチカツの思い出

 食べなれたミックス丼というのはエビフライとポークカツのどんぶりなんですが、敦賀のヨーロッパ軒はメンチカツとチキンカツとポークカツでした。私、よく考えたらメンチカツは苦手なのです。
 高校時代、私の通ってた高校は私立だったので学食があったのですが、そこでメンチカツ丼が出てまして。卵とじだったのですが、なんだかよく解からない食感でうにゃうにゃと。味の濃い目のしっかりした卵がまず口の中に。噛むと正体を失ったメンチカツの植物性油の香りとカスカスになったひき肉がばらけて行きます。もう、勘弁してくれ。ソースで食わせてくれと言う具合で。
 大学時代もなぜかメンチカツ丼がついて廻ります。高校時代の経験から私はこのメニューを避けて通って来たのですが、それでもそれしか無ければそれを頂くしかなくて。いや、高校の頃のものよりは美味しかったんですが、それでも添えられた紅しょうがの存在にどれほど救われた事か。
 ヨーロッパ軒のメンチカツは今まで食べた物の中で一番美味しかったです。噛むと中から肉汁が。やっぱメンチカツは煮ちゃいけないんですよ。


 んで、敦賀気比神宮を参拝。嫁友を敦賀駅で降ろして一路福井へと帰ります。
 途中高速の南条SAで子猫を見ました。嫁とホタテの焼いたのを食べてた所に猫がニャー。『味がついてるからあげられない』と悲しそうに嫁。毛艶はよいので多分SAで可愛がってもらえてるんじゃないかと。付いて来たら、連れて帰って来たかも知れないのですが、遠くでニャー。生き延びてくれればいいなぁ、と。かなりの美猫でした。