4日目。張り出された献立表

 今日は10人様一席と言う事で比較的のんびりペースで冷蔵庫の中の整理・明日明後日の仕込みをしながら。

 親方が今日は献立を張り出してくださったので今何をして、次何をすればいいのかわかる様に(^^;

 現場への途中、魚屋さんで仕入れの段取りをしに寄ったのですが、私はぼんやり車の中で待機。魚屋さんの猫(?)が同じ様に仕入れに来た親方さん(?)のセル○オのボンネットにトンっと乗って、それからフロントガラスによじ登ろうとしているのを見てアワアワしていたのですが、その親方さん、ニヤニヤしながら猫をしっしと払いのけて。いやまぁ、大抵の親方さんってそんな人が多いんですやね。で、うちの親方も程なく段取りを終え、出発となったのですが、そこで一言。
「お前も入ってお茶の一杯もよばれりゃいいのに」
「へ?」
「いずれお前はわしの代わりになるんだし」
 いや、弟と半分こですよね?と言うと、弟は弟、お前はわしの代わりと。えーと……。料理屋の板長育てるのには30年かかるって言ってましたよねぇ?……それを3年でやるんですか?うひゃあ。
 短期現役士官育成コースの様なもの。私は加工の方、弟が包丁の方って話ではなかったかと。……いや、ちょっとまて?板場団はどないすんねんな?とも。


 父親には長生きしてもらわなきゃいけませんし、私も腹をくくらにゃなりません。いや、くくってたつもりではあったんですが、いよいよそれでは足りないぞと。

 怒鳴られるのは実は子どもの頃からで慣れてはいるんですが、一年以上無職暮らしをしていた足腰は12時間立ちっぱなしという状況には無理が多く。とりあえず、診療日以外(診療日でも中抜け?)は休み無し確定♪
 今回の現場はひと月間との話でしたが、それもどうなるかやっぱり暗礁に。これには旧来の雇用形態を引き継ぎ、自分達が有利な所だけは残し不利だった所は近代化と称してやはり有利な方向へと展開していく外食/給食産業経営者の思考がある様なのですが、中々この辺はねぇ。板前さんって基本的に派遣仕事(職人であるから正規雇用ではなく不正規雇用が多く、しかも労働時間の制限などの規制枠からも外されている所がある)訳で、だからこそいい加減な話し合いでそこで仕事をしたり、しなかったりする様で。>旦那はその板前が気に食わなければすぐ首にしてしまうし、板前の方は板前の方で気に食わなければすぐ上がってしまう。その後はその板前の集団を束ねる親方連中が職人を抜き差しして穴を埋めるという事が多かったのですが、実際はもうそう言う集団も少なくなった様で。

 さてさてどうなる事か?現在の状態では仕事明けにバイトなんて行く体力は残ってません。無理。足病む。本当はどっか居酒屋さんやダイナーに行って勉強したいと言うのもあるんですがね。