『もんじゅ』で重大事故が起こりえるのか?

 少なくとも東京が壊滅するようなこたねーんじゃねーかな? と考えます。

 反対派の皆さんが喧伝する話を見ていますと、構造的に無理な話が結構あるな、と思えます。
 例えば、福島第一原発で起きた水素爆発。これは機構的に『もんじゅ』では起こりえません。
 というのも、『もんじゅ』はBWRやPWRのような炉心の冷却材としての水が存在しないからです。
http://www.mfbr.co.jp/contents/0400.html
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/mext-monju/yakuwari/abt_mnj_02.htm

 軽水炉に炉心冷却材として用いられる水は中性子の減速材としても有効であり、これが高速増殖炉には水を使わない理由となります。
 高速増殖炉はそれ即ち『高速』中性子により燃料を『増殖』させる為の『炉』な訳で、中性子を減速する水は使用していません。その代わり、高速増殖炉は1次・2次冷却系として液体ナトリウムを使用している訳ですが、これが技術的に難易度を各段にあげているのですね。そして反対派の皆さんが言う所の『ナトリウム爆発』という状況を生み出す危険性がある、としている訳です。
http://www.mfbr.co.jp/contents/0402.html

 上記サイトの図を見ていただくとわかります通り、冷却系のナトリウムが水と触れるのは2次冷却系という事になり、これはもし何かあったとしても原子炉そのものの健全性は保たれると考えていいでしょう。因みに原子炉容器内は不活性ガス(アルゴン)が充填されており、ナトリウムが反応することを抑えています。そしてその事が今回の事故に対しての作業を困難にしている訳でもあります。
 そういう意味において、『もんじゅ』は原型炉ですから、ここで問題を潰すことが出来れば実証炉の安全性は増します。このあたりについては『ロケット一機でガタガタ言うな!』という論法が通るかもしれません。絶対安全でなければ何もやってはいけないという方をそれで説得できるとは思いませんし、ならあなたはフグやクリタケ、牡蠣を一切口にしないのですね? 水も沸かして飲んでらっしゃいますよね? という論法を持ち出すのは趣味でもありません。

 で、ま。
 そういう意味で、仮に大地震が今起きたとしても『もんじゅ』はナトリウム爆発というものを起こす事はないだろうと思いますし、仮に原子炉容器が破損するような大地震があったのであれば、その時はもう既に常神半島ごと海没しているのではないか、と思います。また、その時はプルトニウムがどうこう言っていられる状況にはないでしょう。多分その時には私も家ごと潰され圧死していると思います。