プルトニウムが300kmも飛んで行くのか?

 あれ、重たいのよ? そんな飛ぶとは思えんけどな。

 高速増殖炉の危険性は、その燃料に大量のプルトニウムが含まれる事だとよく言われます。
 今回福島第一原発3号機はMOX燃料を実装していますが、そのプルトニウムが一体どこまで広がるか、注意深く見て行く必要があるかとも思います。
 プルトニウムはその半減期が2万4000年(Pu239)、生物学的半減期も20年から50年(骨と肝臓)という事であり、それがα崩壊する事もあって問題であると言われています。金属毒性と点では、金属プルトニウムは酸素や水と反応し爆発性を持つという事ですが、燃料として使われるプルトニウムは酸化されており、また、高速増殖炉内でプルトニウムとなるウラン238も酸化ウランとして存在しておりますから、そのあたりについては検討しなくても良いと思われますし、そもそもそんな重たい粒子が300kmも飛散するとは思えません。飛散するとしても精々常神半島一円という事になりましょう。
 ……もちろんそれは敦賀・小浜・南越前住民には洒落にならない話にはなると思いますし、その頃には崩壊した敦賀原発などから放出されたセシウムヨウ素で福井・滋賀・京都・岐阜はひどい事になるかとも。そしてそこを水源地としている関西・中京は現在の東京と同じ状況になるかとは思えますが、プルトニウムによる被害、つまり高速増殖炉におけるクラスデメリットは存在しないのではないか、と考えます。