撤収作業 6日目

 嫁さんを福井駅まで送り、一旦家へ帰り少し時間があったので昨日コンビニで買った『年収0円のサバイバル生活術』(青木雄二著)を読んで作業着に着替え出発。胃が痛くなるばかり。

 実家に着くともう父親は出発したとの事で母弟を乗せ店へ。大方の荷物は移動が終了していたので今日は大物の移動。冷蔵庫が2台に業務用冷凍冷蔵庫が一台。冷蔵庫というのはビールや冷酒などを冷やすショーケース型で、冷凍冷蔵庫はかなり巨大なもの。どうやって入れたんだ、これと弟と眺めていたような代物。入ったんだから出るだろうというのは事実なのだけれども、それを成したのは搬送の玄人な訳で、私らは素人集団。どうすんだよまったく、などとブツブツいいながら。
 しばらく途方にくれていると本家の叔父が来援。兄弟ならでわの息の合った作業でなんとかこうとか搬出。

 ちょうど作業で殺気立っている所に嫁からの電話。ちょっと対応をまずったか、それ以来連絡がありません。

 昼食時、7月水害で被害が甚大だったある地区で土砂に埋まった家をすべて取り壊した所ある条例が発動して家を再建できなくなってしまった話などを聞いて少しげんなり。あー、そういえばそういう話がありましたね、などと。おのれ福井県。いや、アレは福井市の管轄か?

 どたりばたりと本日の作業終了は午後7時。明日は最後の荷物を搬送しとりあえずは終了。父親曰く『手間も出さんで済まんな』との事。失業中の身ですから。帰り際少し寒気がしだして。あー、これは薬が切れてきたんだなと。まだ駄目かというのが正直な気分。

 家に帰ると若猫が飛び出して来て。老猫の方も何か嬉しそうな雰囲気。それは私がそうとっているだけなのかも知れないのですけれども、まぁ、いつもなら嫁さんがいる家が一日無人だった訳で。

 今、老猫が何かを思い出したかのように立ち上がり周囲を見回しています。多分嫁が恋しいんだろうなぁ、と。

 明日帰ってくるんだろうな。